口腔外科という科についてご存知ですか?歯科で扱う大半は虫歯や歯周病等がありますが、それ以外にも歯科で扱う病気があります。文字通り“お口の中とその周辺の外科”を専門的に扱う科ですが、具体的には、親知らずなどの難しい抜歯、口腔や顔面外傷の治療、口腔内の腫瘍(がん)治療、顎変形症、インプラントのオペなどがあります。
お口は消化器系の入口であると同時に、外界に触れるデリケートな部分です。歯や口腔は全身の一部であり、決して独立しているものではありません。食事を味わい、会話を楽しみ、気持ちよく笑えるのも、お口の健康が保たれているからこそなのです。
現代人は顎の大きさが小さくなってきており、親知らずが並びきらない方が増えています。真っすぐ生えないとブラッシングも行き届かず虫歯になりやすかったり、また他の歯にも悪影響を及ぼします。根っこが曲がっている歯、骨に潜っている歯、横に倒れこんでいる歯などの難しい抜歯ほど口腔外科の分野となります。抜歯する際はCTを撮影し、親知らずと神経の関係を精査して安全な処置を行います。